2013年5月10日金曜日

Episode 1-(11) Towards the Retake.-2

その後、少しでも練習量を増やすため、4月から開催された県本部主催の「一般部特別稽古」に参加しました。これは月一で行われる、県大会で上位になり全国大会に出場する子供達の強化稽古の後におこなわれていました。この稽古は、昇段審査対策よりも、普通に空手の理解を深める良い機会になるという感じでしたが、とりあえず昇段に向けて、出来ることはやっておこうという姿勢でした。

昇級審査と話が前後しますが、そのようなわけで、4月22日(日)、雨の中、電車とかなりややこしいバスを乗り継いで、丁度2週間前に県大会が開催された伊勢原の体育館へ向かいました。大きなカバンを背負って、一人で電車に乗って、空手イベントに参加するのは、心細い反面、少し楽しくもあります。
ウチの道場のブログに詳細が書いてありましたが、主に内容は、普段道場ではやらないような、変わった内容ばかりでした。私が若造になるくらいの感じなので、「無理なく」と宣言されていた割には普通にきつい内容でもありました。

それ以降何もイベントが無い日曜日は、主にジョギングをしていました。

そして、5月19日、昇級審査。
前にも言ったかもしれませんが、ウチの道場は、「いつも変わらぬ鍛錬を」と言いつつ、モードがあります。神奈川県大会からこの日までは、「昇級審査モード」でした。そして、昇級審査が終わると、「昇段審査モード」に突入しました。昇段試験までは3週間しかありません。もう少し昇段試験が先と勘違いされていた師範が、「ヤバイじゃないですか。時間が無い。」とおっしゃっておられ、益々緊張感が増しました。

翌週(5月21日(月)、数百年に一度の金環日食が各地で観測された週)から、本格的に昇段審査モードに入りました。昇段審査を受けるのは、道場では私一人でしたが、茶帯以上は、昇段審査向け中心の稽古内容になりました。そして、終了後は一人居残って稽古です。昇段者専用の特別メニューもあります。

5月27日、二度目の伊勢原大人の稽古。
このときも、神奈川県内の偉い先生のご指導。色々なパターンの稽古がありました。
最初に肩慣らしに形をやったのですが、一緒に参加されていたウチの師範が、担当講師の先生に、「彼が来月昇段審査を受けます」と言って下さり、肩慣らしの形は慈恩になりました。恐れ多い感じです。
最後の整理運動で、猿臂(肘打ち,エルボ)のみの組手をやりました。スポーツクラブの格闘系エアロで出てくるムエタイ技で鍛えた(?)エルボを夢中で繰り出しました。楽しかったけど恐ろしく疲れました。

話は少しそれますが、空手再開から1年と2ヶ月。早くも道衣がくたびれてきました。所属団体の名称も変わりましたし、この少し前に道衣を新調しました。そして、この日の伊勢原の稽古で初めて着ました。尚武というメーカ製です。とても汗を掻くので、毎度道衣の下を脱ぐとき、紐が濡れて脱ぎにくいという事もあり、下の腰紐が袴のようになっているのという点が選定理由ですが、太すぎず、細すぎず、かなり気に入ってします。
伊勢原での稽古のあと、新調した道衣を自分撮り

そしてこの頃から、腹痛に襲われ始めました。昔からそうです。受験の前とか、それこそ子供の頃の空手の審査の前もそうだったかもしれませんし、近年では、お客様とのややこしい会議の前とか、とにかく緊張すると、腹が壊れます。全然肝が座っていないのです。

ウチの道場には、たまに近隣の道場から出稽古の方がいらっしゃいます。
その中でも、若い女性ですが、私も尊敬して止まないくらいの方がいらっしゃいます。全国大会にも毎度出場しています。その人が、審査の3日前の稽古にいらっしゃって、私の形を見て下さいました。そして、とても褒めてくれました。
「昇段審査モード」に突入してからは、「慣れているはずの慈恩で、こんなにもダメ出しが入るものか?」というくらい、師範に徹底的に直されていましたので、やっと少しは形になり始めて来たのかも知れません。
このときを堺に腹痛がピタリと止まりました。現金というか本当にメデタイ奴です。

そして審査前夜。土曜日。ウチの道場は通常稽古です。相変わらず昇段審査モードで、一部の方には、お付き合いいただいておりました。
今回から、組手の審査が自由組手では無く、自由一本組手に変更になっています。同じ道場のとある大人の方とその自由一本組手の稽古をしていたときのことです。その方の突き方には少し特徴があって、ここに来るだろうという位置から、さらに伸びます。当然受ける側は詰まって受ける事になってしまいます。反撃も詰まります。こういう場合は、しっかり受ける事が出来る位置まで下がらなくてはなりません。攻撃側に責任はありません。受ける側の問題なのです。大人には優しい師範に、珍しくいつもより強目にダメ出しされました。その場で数回、繰り返して受けの練習をしました。前夜です。十数時間後には、本番です。これは焦りました。組手が原因で審査に落ちた10代の頃が頭をよぎります。

2 件のコメント:

  1. いつも父子がお世話になっております!
    エムタイ技で鍛えた?エルボ、腹痛、
    もう、文章がおもしろくて、
    家族一同、爆笑しながら(失礼?)拝読しております。
    (特に、長男)

    休日に、ランニング!素晴らしいっ。

    さてさて、
    いつも、お手合わせ(というのか?)、ありがとうございます。
    安@父)が、
    カズモンさんと会えないのを大変!!寂しがっておりま~す。

    では、
    引き続き練習ご一緒、どうぞよろしくお願いいたします。


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    1. いつもお世話になっております。このブログにコメントが付くとは思っていなかったので、ビックリしました。(前にも同様の事をどこかで書いたような.....)
      今夜は、やっとANさんに会えました。良かったです。

      ブログを読んで、爆笑して頂けるのは、私としては本望です。とてもうれしいのですが、「爆笑するような話だったっけ?」という気もしてきます。(?_?)

      ちなみに、本文に物語以外の事を書かないようにしているので、この場を借りて発表いたしますが、

      「このepisode 1は次回衝撃の最終回です。こう、ご期待!!」

      って、全然衝撃でも何でも無い最終回ですが。なにぶん、ノンフィクションなので、盛るのも限界があります。そして、その後、また新たな話が始まります。

      それでは。ANさんの特訓に、ドサクサに紛れて参加していますが、今後ともよろしくお願い致します。

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