2012年6月23日土曜日

Episode1-(1) Background to the Introduction.

うちの近所にスポーツクラブが出来ました。2009年の5月だったと思う。
それ迄の私はスポーツクラブなんて金持ちのお遊びだぐらい思っていました。
その夏、既に入会していた家の者に付き合って、体験入会に行ってみました。汗を掻いたあとに入ったジャグジ(泡風呂)の気持ち良さにつられて、ついつい入会してしまいました。

ちなみに「金持ちのお遊び」なんていうのは偏見で、近頃はリーズナブルのところも多いようです。駅から離れたところに、本来は景観の良い最上階に置くプールを下の階にして、建物の強度を出すためのコストを減らし、会費を抑えて、地域密着型でフレンドリな雰囲気を出すような感じのビジネスモデルが最近増えているとビジネス誌に書いてありましたが、まさにそれに一致するスポーツクラブでした。

最初は、ジムで走ったり、筋トレをしたりでしたが、そのうち、スタジオに入るようになりました。スタジオではヨガやエアロビクス、ダンスなどなど、色々なプログラムがあるのですが、特に気に入っていたのは、格闘技を使ったエアロビクス(※)でした。ボクシングにムエタイ、カポエラ、空手、マーシャルアーツなどなど、節操無く色々な格闘技の技を、音楽に合わせて繰り出します。そのときのインストラクタが、カリスマな感じのとても人気のある人で、私自身も楽しく参加していました。「音楽に合わせて」なんて言うと、楽しそうなイメージですし、45分間ちゃんとやると、半端無くきつい。最初は最後まで息が続かなくて、最後の方は力が入らなかったのですが、次第に慣れていきました。しかも適当にやるのが嫌いだったので、全力でやっているうちに、次第に動きも鋭くなっていきました。

※ちなみに、その「格闘エアロ」はレスミルズという団体が主催する、スポーツクラブ限定のプログラムで、インストラクタもスポーツクラブ所属で無いとなれないというもので、この格闘技系プログラムの正式名称は「ボディコンバット」という。その他いくつかのプログラムがある。

余談ですが、その「格闘エアロ」に出てくるムエタイの連続エルボ(エルボ=肘打ち。空手用語では「猿臂」)を、この一連の話しの中で使う日が来ます。その件はそのときのお話で。

その翌年の3月だったと思いますが、そのカリスマ・インストラクタが転勤になり、その格闘エアロの時間が一時激減しました。その後、インストラクタが育ってきたのか序々に増えていきましたが、時間が合わなかったりして、あまり参加出来なくなりました。
さらに、ボクシング、ムエタイ、カポエラはよくわからないが、「空手はこんなんじゃ無い」と思いました。私は子供の頃空手をやっていたのです。何が違うのか、大きな違いは、引き手です。引き手無しに受けるのです。それはどうでも良いのですが。なんだか無性に空手がやりたくなりましたが、とりあえずその頃は、昔同時に陸上部所属でもあった事を思い出して、なぜかマラソン大会に出たりとかしていました。

(練習半年、10km、36-49歳の部で596人中54位、総合順位143位。
我ながら良くやったという感じです。ゴールは当然「グリコ」のポーズです。足は上げていませんが。)

スポーツクラブにも、有料の空手教室がありました。近所の道場が出張してきているようです。ただ、それは所謂「極真」です。極真についての知識はその段階では、「フルコンタクトと寸止めの違い」ぐらいにしか考えていなかったのですが、なんとなく気が進まみませんでした。極真が嫌なのでは無く、せっかちなので、今更新たな流派に入って、一から覚えるのは億劫に思えました。そう考えると、同じ「日本空手」でも流派が一緒な方が良いと思いました。
そして、翌年2011年2月。多分気まぐれだったと思いますが、「空手中原区松濤館」のようにインターネットで検索した。一箇所バッチリな道場が引っかかりました。子供の頃稽古していた道場の流派である「松濤館流」という記述は見つからなかったのですが、ところどころの写真を見れば、立ち方で分かります。そこから数日迷って、あるとき意を決して、道場の師範にメール送ったのです。


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