2012年7月1日日曜日

Episode1-(2) Introduction.

つい昨日の事ですが、道場に見学の方がいらっしゃいました。経験者の方で、お子様2人と一緒に、体験入会でした。道場のWEBからのお問合せは、私のところに届きます。いつもは師範に転送しているのですが、最近師範は平日とても忙しそうなので、今回は私が対応しました。
当日は道衣持参でいらっしゃるよう勧めました。経験の期間から考えて、黒帯だろうとは予想はしていましたが、くたびれた黒帯を締めていました。つまりかなりの熟練者と推測されるわけです。
でも、かなりのブランクがあるとの事。私が体験入会で初めてウチの道場に行った日も事を思い出しました。

去年の3月....
とりあえず、メールには、状況を書きました。
小学校6年生から高校3年まで松濤館流の道場で稽古をしていた事。
当時の道場では、所属する道場で初段を仮に取り、公認の初段を取得する事。
道場では初段を取ったが、公認の初段には落ちていた事。

そして、返事が来ました。早速見学に行く事にしました。2011年の3月5日。当日は審査があるとの事で、楽しみにしていましたが、家庭の都合で行く事が出来ませんでした。
気を取り直して、一週間後の12日に行く事にしましたが、その前日の2011年3月11日は、日本国民であるからには、忘れることの出来ない事態が起こりました。当然稽古はありませんでした。完全に出鼻をくじかれましたが、こちらも当然それどころではありません。稽古の心配より米の残りが少なくて入手困難である事を心配していました。

安全の確認が出来ていないと言うことで、いつも利用している中学校の武道場がしばらく使えないとの事。その一週間後には、それ以外の場所で、稽古が再開されました。

スポーツウェアで行くと、師範に「道衣じゃ無いのですか?」と聞かれました。ウチの道場は、道衣があるなら、トライアルでも、道衣で参加するものだとここで私は認識しました。

当日は、準備体操をして、その場基本をして、移動基本をして、型、組手という順だったと思います。
嬉しくて、型などは、平安初段以外ほとんど覚えていないにも関わらず、全部参加してしまいました。楽しくてしょうがありませんでした。
結果、それから、2、3日、強度の筋肉痛で歩くのもままならない状況に陥ることになりましたが。

その次の稽古あたりで、入会することにしたのだと思います。元より入会するつもりではいました。
一度は黒帯になったとはいえ、25年のブランクがありました。普通考えれば、白帯からやり直しでもおかしくない。でも、師範は一歩戻って茶帯から始める事をご提案してくださいました。やり直す手間が嫌だった私は、喜んでそれを受けました。ただ、帯の色には意味があります。手間を省けた反面、帯に見合った実力が必要なのです。給料の前借りをした気分です。そこから、私のブランクを取り戻すための駆け足の稽古が始まりました。もういい歳です。きついに決まっています。でも、結局私はせっかちなのです。


ちなみに、私が高校生の頃使っていた道衣と、黒帯は実家にあるはずでした。後日帰郷し、徹底捜索をしましたが、見つかりませんでした。両親は引越しのタイミングか何かに捨てたかもと言われました。まぁ帯はともかく、道衣はもうものすごく黄ばんで使い物にならなかったことでしょう。

そういうわけで、道衣は新調しました。
届いたとき、嬉しくて、自宅で撮影しました。
高校生の前半だったか、ひと通り成長が止まった頃、少し小さくなった薄い道衣を着ていました。、当時の師範に勧められて買った綿の分厚い道衣を思い出して、似たような道衣を買いました。綿はとても縮むので、現在の師範の勧めもあり、かなり大きめにしました。茶帯は借りる事にしましたが、在庫が無かったようで、新品を支給して頂きました。

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