2012年7月24日火曜日

Episode1-(4) Oyaji tournament.

9月初めの大会に惨敗した日、帰宅途中昼間から酒を飲んだりしたというどうしようも無い話はしましたが、実は帰宅後、すぐに準備して、スポーツクラブに行きました。例の格闘エアロです。まるでそこに何か亡霊でもいるかのように、全力で拳を振るい、蹴りました。

その翌火曜日、稽古。それこそ、何かをぶっ壊すように、出せるすべての力を出して型の練習をしました。ただ、多分に、自分からは見えないけど、気迫ばかりで、力が入り過ぎていて、とても見れたものでは無かったと思います。

そしてその翌日曜日、惨敗した大会から丁度一週間後、出場年齢40歳から(女子は35歳から)という、まさにオヤジの大会に出場しました。この大会は関東中が一堂に会すのですが、この年の開催はたまたま神奈川でした。早起きして、会場の平塚に向かいました。

会場入してびっくり。色帯というか、黒帯では無い人を探すのが大変な状態でした。
とんでも無いところに来てしまったに違いないと思いました。

型と組手、40歳~44歳に出場しました。どちらも無謀だと思いました。
「○○先生頑張って~」と応援の子供たちの声。どちらかの師範や指導員さんも参戦されている模様です。

逆に肩の力が抜けました。
勝てるわけが無い試合に、何としても勝たなければならないわけでは無い状況ですから。

型の試合。
予選は、やはり2人で同時に演じて、主審と4人の副審が優劣を判定します。
そして、ランダムに型が指定されますが、この大会では平安四段と鉄騎初段のどちらかでした。
良く考えてあると思います。どちらも、難しいというか、習熟度がはっきり出やすいと私は考えます。

相手はやっぱり黒帯の方。鉄騎初段が指定されました。
肩の力が抜けて臨んでも、試合は不慣れ。緊張しないわけがありません。かなり緊張していたと思うし、力も入りすぎていたに違いありません。ただ、少なくとも一週間前の事は忘れていたと思います。
そして、胸を借りる立場にある場合の基本としては、全力で挑む事です。気合も大声で出しました。

想定通り負けたましが、副審の一人の先生が、引き分けの判定をしていらっしゃいました。もう私としては、これで十分です。
ウチの師範もやはりその点について、ニコニコしながら、触れられていました。
「格下(茶帯)だけど気合が入っていたからですかね?」
私もそんなところだろうと思いました。

というわけで、決勝トーナメント用に用意しておいた、「抜塞大」は使うことがありませんでした。

午後は組手です。
周囲を見てビビりました。怖そうな人ばかり。流血している人もいらっしゃいました。怖い。
よくよく考えたら、大人になって、初めての組手です。大体25年ぶりです。腰痛が悪化していて、この頃がピークでした。もともと組手は苦手でした。何一つ前向きな要素がありません。かなりビビリながら、コートに立ちました。
ただ、組手は、不思議なもので、始める前の緊張はかなりのものなのですが、始まってしまうとなんとなく勢いで行ってしまいます。気がついたら、ストレート負けしていました。必死過ぎて経過を覚えていませんでした。
終わった後、深々と礼をする相手の方に、なんだか妙に「武人」を感じました。
相手をしていただいてありがたくて、しっかり礼をするべきは、こちらです。

あとで、師範の奥さんが撮影してくださったビデオを見ました。
ろくな突きも出せない分際で、回蹴りを繰り出したり、なんだか必死にやっている様に、自分で笑ってしまいました。案外簡単に負けていた事も良くわかりました。

(その動画の一部を切り出した写真です。こちらを向いてるのが私。相手は埼玉の方でした。)

組手で負けた後、隣のコートを見たら、ウチの師範が組手をしていました。勝っていました。
近くで見たかったのですが、負けたとはいえ、第一回戦が終わらないと、その場を去ることはできません。いや、正確には去りにくいという感じです。第一回戦終了と同時に、防具も拳サポータも付けたまま、隣のコートに走りました。

準優勝していました。ウチの師範はあまり自分の事を語らないので、どんなレベルの方かも知らなかったので、びっくりしました。

その他、神奈川の団体戦が見事でした。組手も確か上位に入っていたし、型では「なでしこ神奈川」という女性ばかりのチームで、抜塞大で優勝していました。ウチの先生の奥さんも出場していましたが、これはすごい。人数に上限が無いのですが、16人で演じていました。ぶつからないだけでもすごいと思いました。

益々、空手が面白くなってしまった大会でした。

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